歯には大きく分けて3つのはたらきがあります。
「食べ物を噛みくだく」
「発音を助ける」
「身体の姿勢やバランスを整える」
歯の構造Dental structure
わたしたちが鏡を使って口の中を見たときに見える歯はほんの一部にすぎません。実は歯には根っこがあって、歯肉の下のあごの骨にしっかりと埋まって固定されているのです。
図を見て分かるように歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄の組織からできています。
(エナメル質は生体でもっとも硬い組織です)
歯は歯根膜という繊維性の結合組織があって、食べ物を噛むときの衝撃を受け止める緩圧作用や、あごの骨に歯を植立させるといった非常に大切な働きがあります。
乳歯と永久歯tooth
歯には一般的に大人の歯(永久歯)と子供の歯(乳歯)と呼ばれる2種類の歯があります。
ひとの身体の成長にあわせてあごの骨も大きくなり、乳歯から永久歯へと生えかわります。
はじめに生えてくる乳歯はエナメル質が薄く、根も短いのが特徴です。
永久歯になると硬く丈夫になることによって、噛む力が大きくなっていろいろなものを食べられるようになります。
乳歯から永久歯へは一度だけ生えかわります。
主な特徴は・・・
色 :乳歯は白っぽく永久歯は黄色みがある
大きさ :永久歯に比べて乳歯は小さめ
歯質 :乳歯の方がエナメル質、象牙質が薄い
生えかわりgrow
一般的に図のような順で6歳頃から12歳頃にかけて乳歯から永久歯に生えかわります。
この生えかわりの時期はむし歯になりやすく、その進行もとても早いのが特徴です。
生えたばかりの歯は表面が粗いため汚れがつきやすく、食品に含まれる酸に弱いので非常に虫歯になりやすいのです。
またこの時期は歯並びがデコボコで磨くのがとても難しくなります。
お子様ひとりでは磨けないことも多いので、親御さんに磨けているのか確認を兼ねて仕上げみがきをしてもらいましょう。
永久歯にすべて生えかわると硬くしっかりとした根っこに変わるので食べ物を上手に食べられるようになります。